こちらは 名称として 「貝」 と 名が付くものの 殻がない種族のものになります。

( 貝の仲間ではありますが 成長過程で 殻が退化したり 殻自体がないものになります )

  ハダカカメガイ 「裸亀貝」                                   ■ ハダカカメガイ科

近年、有名になりました。正式名称の "ハダカカメガイ" と聞いてピン!と 来る人は 中々 博識な方ではないでしょうか。

親しみのある別名 「流氷の天使 ・ クリオネ」 翼足 (ようそく) を 手のように 動かしながら 半透明の体で 遊泳する姿を

水族館で 見たことのある人も 沢山いるでしょうね。

この ハダカカメガイ は 北氷洋などの 寒帯海域で 遊泳生活している 殻を持たない 貝のことです。

現在の分類は ハダカカメガイ科に属しており " ハダカ " と つくのは 殻を持たないことから 裸の意味を持つようです。

こんな愛らしい姿ですが 獲物を食する時の姿には 吃驚。触手を伸ばして 獲物を捕り、捕食する姿は 天使らしからぬ風貌。

チャンスがあれば 是非見ていただきたい姿でもあります。

  タツナミガイ 「立浪貝」                                  ■ アメフラシ科

体長 20cm前後の アメフラシ科に 属する軟体動物。殻自体は 体内に 内包されているため

表面に 見えることはなく、殻も 退化しているため 薄く板状になり 石灰質の特徴を持つ。

形状は扁平な 三角形をしており、左巻きで 4cm 前後の 個体が多い。頂点部が厚く小さな

円形で 捻じれながら 後方へ平板状に広がりを 見せる形状から、右図のような 荒波を連想

させ タツナミガイ の 名称となっているようです。左巻であるという点からも 巻貝の名残りであり

学名に含まれる auricularia は 耳型という 意味を持っているようです。 稀に殻だけが 打ち上げられていることもあり

白色の殻に 茶色の皮を かぶっているような状態で 見つかることが 多いようです。 タツナミガイで 検索すると 貝殻ではなく

軟体動物の姿が 出てくるため、貝殻のイメージは 薄い。